ネタバレありの映画批評 ムービー・インプレッションズ

エイリアン2

1986年 アメリカ 137分

監督:ジェームズ・キャメロン
出演:シガニー・ウィーバー、マイケル・ビーン、ランス・ヘンリクセン

 

シリーズ中、一番娯楽度が高い

エイリアンというそれまでに観たことのない異生物を出現させ、SFホラーとして大ヒットを記録した映画の続編。
前作のリドリー・スコットからジェームズ・キャメロンに監督が代わっている。

ジェームズ・キャメロンといえば後に「タイタニック」「アバター」とメガヒットを連発するヒットメーカーとなるのは周知のことだが、この映画のメガホンを取った当時は、「ターミネーター」「ランボー怒りの脱出」と娯楽アクションでヒット作を生み出していた直後だった。

配給としても彼にはエイリアンシリーズの娯楽作としての成功を望んだことだろう。

「エイリアン2」は第一作とは打ってかわりシリアスなムードはあまりなく、「人間対複数のエイリアン」「タイムリミットからの脱出」といったハラハラどきどきが散りばめられたエンターテインメント作として作られている。

ハリウッドの娯楽アクションとして観れば、死んだと思ったエイリアンが最後に登場、パワーローダーを着込んだシガニー・ウィーバーが現れる場面など胸がすく思いがする。

がしかし、宇宙の探索という近未来を舞台した作品に、なんというかステレオ・タイプの軍隊が登場して友情劇は安っぽく。セリフ回しもいかにも’80年代の大げさなもので、観ていて恥ずかしくなってしまった。

娯楽としてはこれで文句のつけようもないのだが、第一作から第四作にかけて「恐怖と造形の美しさ」を感じる本シリーズの中では一番の駄作と感じる。(55点)

 

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