ネタバレありの映画批評 ムービー・インプレッションズ

エイリアン3

1992年 アメリカ 114分

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:シガニー・ウィーバー、チャールズ・ダンス、チャールズ・S・ダットン

 

路線変更を行ったエイリアンシリーズの新境地

ジェームズ・キャメロンといった一般受けのする監督から方針転換、今作が初監督作となるデヴィッド・フィンチャーがメガホンを取った。

前作のようなエイリアンとのすっきりガンファイトを期待した人は相当がっかりしたのではあるまいか。クライマックスであるエイリアンとの戦闘は、銃火器がない状況でエイリアンをおびき寄せて、追い込んでいくというもの。

このクライマックスが「かなり計画された頭脳戦vs獰猛なエイリアン」という図式であれば娯楽作として楽しめそうなものだが、作戦の全容が実に不明瞭でわかりにくく、今作の一般的な評価を下げている。

死亡フラグの立っていないリプリーの理解者である医者が中盤であっけなく死んでしまったり、最後にも大きな見せ場を作る囚人のリーダー・ディロンのキャラクターが中途半端など節々に脚本のアラは見えるが、映像だけを取れば私は今シリーズの中で二番目に好きだ(一番はエイリアン4)。

坊主頭のリプリーや密閉されている基地内部の美術、抑制されたトーンなどどれも自分の好みだが、惜しむらくは天井を這って移動するエイリアンが、どう見てもCGで作られた偽物とわかるところだ。(70点)

 

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