ネタバレありの映画批評 ムービー・インプレッションズ

X-MEN2

2003年 アメリカ 135分

監督:ブライアン・シンガー
脚本:マイケル・ドハティ、ダニエル・P・ハリス、ブライアン・シンガー
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
出演:パトリック・スチュワート、ヒュー・ジャックマン

 

前作より3年。安定感を増した良作

3年前に公開された「X-メン」の続編となるこの作品。ストーリーが前作と完全につながっているため、鑑賞前には「X-メン」を観ることが必須となる。

オープニングからホワイトハウスに忍び込んだナイトクロウラーの派手なアクションがあり、のっけからスクリーンは沸騰する。

ウルヴァリンが「恵まれし子らの学園」に帰還したすぐその夜、アメリカ政府の部隊が大挙学園に侵入してきたり、牢屋に収容されているマグニートーが脱獄を図るなど、起伏のあるストーリーとそれに負けない丁寧な画作りで、物語は一定の緊張感を持って進んでいく。

バトルシーンの舞台となるホワイトハウスや学園、ダムの地下などどれもがリアリティと臨場感を持って作られているため画面に引き込まれる。
前作のどっちともつかない中途半端な味付けと比べ、アクション面での評価が上がっているのも頷けるところだ。

今回の敵はミュータントではなく、人間であるストライカーだ。そのためタイマンでの大立ち回りはウルヴァリンVS用心棒兼秘書のスコット・サマーズに譲り、物語の最終ミッションは増幅装置「セレブロ」を止めることとなっている。

ヒーロー物の常として最終ミッションはギリギリの所で達成、人類は無事救われるとともに、今回は終盤にジーンとの別れも用意されていた。

物語中、ジーンはウルヴァリンに一瞬傾く素振りを見せ、結局はスコットの元へ戻っていく。その伏線がきちんと効き、スコットにとってはもちろんウルヴァリンにとっても切ない永遠の別れとなった。
ストーリーも映像も、穴らしい穴は見当たらない。大きなインパクトはないが前作に比べさらに安定感を増した良作といった印象だ。(80点)

 

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